With コロナ時代の広告業界を考える
こんにちは、ゆきろうです。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
本日はこれからの広告業界について考えていきたいと思います。
僕は今の仕事柄、広告主・広告代理店・テレビ局の方々とやり取りすることがとても多いです。
そんな日々のやり取りや、各社が公表しているデータを見ながら考えてみました。
大きく、以下の変化があると考えています。
1.広告業界の市場規模は、中長期的にはほぼ変わらない~むしろ伸びる
2.広告主の顔ぶれに変化が起きる
3.広告に触れるメインデバイスがテレビやPCに回帰する
1.広告業界の市場規模は、中長期的にはほぼ変わらない~むしろ伸びる
短期的な目線では、広告主側の出稿は減っています。
ただ、単純に予算削減されているというよりは、先行き不透明なため「保留」にしているという所が大半のようです。
オンライン商材の企業などでは、むしろ出稿が増えていたりします。
そしてマイナスの影響はあくまで短期的なことで、僕は中長期的には広告は増えざるを得ない状況になると考えています。
なぜなら、各社の営業マンが動けないからです。
インサイドセールスという手もありますが、ディールの成約率や規模では対面営業に及ばないですし、それを補うにはサービスの「認知度向上(=広告出稿)」が必須です。
実際に今、特にToBの大企業なんかでは、営業マンはほぼ休業状態という話をよく耳にします。
そんな中で売上を出すには、広告活動は必須になるでしょう。
また、広告費は人件費よりも安いので、ドラスティックな打ち手として営業マンを減らして広告出稿を増やすというのもあり得ると思われます。
2.広告主の顔ぶれに変化が起きる
前述の内容と少し重複しますが、これまで営業マン頼みで売り上げていた企業ほど、販売戦略の見直しを迫られる可能性が高いです。
そのため、これまで広告を出していなかった企業がテレビ・デジタル問わず出稿したり、逆に販路としての位置づけが強くなることで、ブランディング目的の出稿などは減るかもしれません。
かつ、新しい日常に則した新サービスを打ち出す企業も増えるてしょうし、そういう新規参入のプレイヤーが出てくると考えられます。
3.広告に触れるメインデバイスがテレビやPCに回帰する
スマホが世の中を席捲した理由は、強烈なポータブルデバイスであったことです。
しかし現状「ポータブル」の必要性は減ってきていますし、家ではテレビやデスクトップなどの大きな画面が好まれます。
各調査会社のリリースからも、外出自粛に伴いテレビの視聴時間が伸びていると出ています。(特にMF1のような若年層の伸びが顕著のようです)
これまで通勤電車でYouTubeやネットフリックスを見ていた人も、基本は家のテレビで見るようになるでしょう。
ベッドに寝転んでスマホイジる等のニーズはなくならないにせよ、1日中そうはならないでしょうし(笑)
そのため動画広告なんかは、大画面で見られる前提で制作した方が良さそうです。
ただいずれにせよ、テレビでもネットフリックスでもアマプラでもそうですが、新番組の撮影方法が限られてくるのは痛手ですね。。。
娯楽系ではドラマよりアニメが強くなるかもしれません。
バラエティでは日テレのヒルナンデスのようなリモート形式が主流になるかもしれません。
変化に適応して、より良く変わっていきたいですね。
以上!
リテンション・アップセルに繋げるために【カスタマーサクセスTIPS】
こんにちは、ゆきろうです。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
カスタマーサクセスとして職を得て半年、様々なTIPSも溜まってきたのでアウトプットを始めていきたいと思います。
リテンションやアップセルに繋げていくため、僕が属しているCS部隊で特に意識していることです。
(1)自社サービスを顧客の「意思決定」に活用して貰うよう動く
(2)+αのデータやサービスを、(1)に繋がるものであれば惜しみなく提供する
(1)について
初めは小さな意思決定でも全然OKです。
とにかく自社が提供するサービスによって、事業上の意思決定をしてもらうこと自体が大切だと考えています。
ただ、意外とこれが難しかったりします。
僕はマーケティングデータのCSとして活動していますが、データにしろツールにしろ、提供するサービスに対して顧客の中で以下のステップが存在します。
①そのサービスに価値を感じる
②そのサービスで過去の意思決定の振り返りや効果検証など、参考情報として使う
③そのサービスで次の打ち手を決める(=意思決定に使う)
②までであれば、営業力で何とか実現できます。
しかし③に至るには、そのサービスが顧客側で「少なくとも」習熟されていなければなりません。
(習熟されていても、そもそも相性が悪く顧客が望んだ効果が出ない場合もあるので、「少なくとも」という表現です)
カスタマーサクセスは日々の活動でここを何とかしないといけません。
(2)について
僕が前職で営業していた時は無償で+αの提供をすることはあまり良いことではありませんでした。
これは一度売ったら次の取引は数年後、という単発商材を扱っていたからです。
データやMAツールのようなSaaS商材では、この限りではありません。
上記(1)の通りサービスに習熟してもらうためには、そのサービスの使い方・見方をはじめ、あらゆる可能性に触れてもらう必要があります。
そのため顧客の事業にプラスになりそうなものは、取引の+αで惜しみなく提供した方が長期的なリテンションやアップセルに繋がっていきます。
(もちろん無制限に提供しては商売にならないので、あくまで習熟の一環、可能性に触れてもらうことの一環、という範囲を超えないよう注意する必要はあります)
自社サービスの価値を信じて、多くの顧客をサクセスに導きたいですね。
以上!
0歳の我が子 ✖ ZOOM会議
こんにちは、ゆきろうです。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
完全リモートワークになって3週間目に突入し、だんだん通常営業というか、ZOOMでの打ち合わせが増えてきました。
僕もテレカンが多いので、子供がいるリビングでPCに向かって話しかけることもしばしばなのですが、、、
めちゃくちゃ唖然とされてます(笑)
我が家と同じような0歳児のお子さんや、ワンちゃんネコちゃんがいらっしゃるようなご家庭だと分かると思うんですが、
彼らから見るとめちゃくちゃ異様な光景なんだなというのを改めて実感しました。
ホログラムとか、3Dで会話相手が見えたら彼らの違和感は払拭されるのかな。
営業上、テレカンのデメリットって相手の反応が見えづらいことに尽きるので、真剣に誰か開発してくれないかな、、、、とか思う今日この頃でした。
キンコンの西野さんも言ってましたが、この情勢でなくなる仕事があれば増える仕事もある。(ホログラムがそうかは分かりませんが…)
新陳代謝が一気に進む時期になりそうですね。
ウィルスに打ち勝って、起きた変化を前向きに消化して、より良い社会を創る原動力にしなきゃなと勝手に思っています。
さぁ、今週もまだまだ気合い入れて頑張りますか。
以上!
3万人の大企業から30人のスタートアップに転職した話_その2
こんにちは、ゆきろうです。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
3万人の大企業から30人のスタートアップに転職したことに関する話のその2です。
その1は雇用条件の変化を含めて出だしを書いてますので、併せて読んでいただける方は是非。↓
mentalfullnessironship.hatenablog.com
今回は僕が転職を決意した背景や、スタートアップというフィールドを選んだ理由について書いていきたいと思います。
【大企業を辞めようと思った理由】
・社内調整が多く、獲得できるスキルの幅が狭い…
・自分のキャリアを自分で選べない
・30歳という節目が近い
個人的に、大企業の配属・異動リスクは巷で言われる以上にハイリスク・ローリターンなものだと感じています。
新卒から入った場合は特に。
望む部署に行けるかどうかは運の要素が強いですし、何年も希望し続けてるけど叶っていない、という人を何人も見ました。
そんな時何がもったいないかって、
異動することばかり考えて今の仕事を全然楽しめないことだと思います。(僕はそうなってしまってました)
そのためやりたいことが見つかったなら、即それができるフィールドに行くべきだと思います。
自分が手をこまねいてるうちにその分野では自分より若い人が経験を積み始めているので。
そんな流れで僕は転職を決意しましたが、何故スタートアップだったのかについてまとめます。
【スタートアップを選んだ理由】
・少数精鋭でマーケットの変革に挑む姿に惹かれた。
・優秀な人材に囲まれて仕事ができる
・やりたいことをやって成長できる環境がある
・前職での経験から、自分で事業作りをしたい気持ちが強かった。
・スタートアップをスケールさせる経験は今後の人生で武器になると思った。
ただ、僕みたいに新卒で大企業に入り、超慎重派でビビりな人間には、会社規模を1,000分の1以下にすることには強烈な不安がありました。
第一子が生まれる直前だったことや、「家族を不幸にするぞ」という刺激的な引き止めがあったこともあり、迷いと不安から何度も泣きました。
そんな僕の背中を押してくれたのは友人の言葉です。
もし読んでくださってる方で同じように悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしてみてください。
【スタートアップに踏み込めた理由】
・友人からの金言
「会社が小さいってことは自分が経営に与える影響が大きい。てことは自分がしっかり仕事してれば大丈夫ってことじゃない?今の仕事で(特に顧客に)評価されてて、きちんと対価を受け取れてるなら、それと同じことをやるだけ。」
この友人自身もわずか数人のスタートアップで頑張っているとてもアクティブな人です。
貰った言葉は突っ込みどころ満載ですが、僕はすごく好きで、ある意味真理だと感じました。
なんとかできるし、なんとかなる、と割り切って考えようと思えました。
この言葉に背中を押してもらい、僕は自分の挑戦に踏み出すことができました。
何度も書きますが、今とてもハッピーです。
この先どうなるかはまだ分かりませんが、それは皆同じですしね。
必死に成長して、楽しんでいこうと思えてます。
次回は大企業出身者から見たスタートアップの世界について書きたいと思います!
以上!
フルリモートワークを1週間経験して
こんにちは、ゆきろうです。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
コロナのせいでとても大変な事態になってきていますね。。
本当に早く収束してほしいです。
僕は以前リモートワークには懐疑的でしたが、実際に1週間経験して意見が180度変わったので、整理させていただきます。
結論、このコロナ情勢を考慮すると、企業は即リモート体制を整えるべきだと考えています。
リモートワークのプロコンを整理してみました。
※営業やCS等、ビジネスサイドとしての意見です。
【長所】
・データ分析やレポーティング業務等、資料作りの集中度は上がる
・社内の定例会議はテレカンでも十分
・(関係ができている)既存顧客とのやり取りはテレカンでも十分
・意識して「連絡が取れる状態でいる」ことを心掛けるので、通常よりレスが早まる
・意識して連絡を取るようになるため、部門間の一体感はむしろ強まる
・通勤時間が無くなり、時間的体力的な余裕が増える。
【短所】
・関係性が薄い顧客とのアポが進みにくい
→課題
・全く新しい提案等、顧客相手でかつ伝える情報量が多いと難しい
→デモ動画を作成する等、ツールを整備して乗り切る
・社内でのちょっとした相談や、ブレスト的な雑談がやりにくい
→相談部屋的な、いつでも誰かが通話可能な状態になっているIDを作る
・会議で発言するまでのテンポが遅れ、積み重なって会議時間が1.5倍くらいになる。
→今後小さな工夫で改善する
目下の課題は「関係性が薄い顧客とのアポが進みにくい」ことですが、、
ただいずれにせよ、関係性が薄い≒新規提案だと思いますが、この状態で新規提案を進めてくれる企業は稀なので、新規に割く分をアフターコロナの世の中に備える時間に使う、とせざるを得ないと考えています。
そうするとリモートワークのデメリットは大体解決可能になり、冒頭述べた通り企業は即リモート体制を整えるべき、という結論になります。
余談ですが、先日初めてリモート飲み会を実施してみました。
意外と盛り上がって楽しかったですw
ただ、10人とかになるとほぼ発言できず、誰かの話を聞いてるだけで終わってしまうので、リモートの場合は3〜4人が丁度良いと思いました。(実際に両パターンでやってみた結果)
一刻も早く事態を収束させるため、全国で協力していきたいですね。
以上!
【ブログ始めました】3万人の大企業から30人のスタートアップに転職した話_その1
こんにちは、ゆきろうと申します。
とあるマーケティングデータの会社でカスタマーサクセスをしています。
ブログを始めました。
コロナ情勢で日本中が大変な中ですが、仕事や生活に少しでもプラスになる話をしていければと思います。
少しずつアップしていきますので、宜しくお願いします。
僕は半年くらい前に、新卒から6年半お世話になった3万人の大企業を辞め、30人のスタートアップに転職しました。
しかも転職の2か月前に第一子が生まれ、駅近なお高めマンションからも引っ越し、職・住所・家庭の全てに変化があって、最近ようやく落ち着いてきた感じですw
転職前後では「子供生まれたばかりでスタートアップ??」という意見もたくさん頂きましたが、普通にやっていけてます。
結果として今とてもハッピーです。
一方で雇用条件は大きく落としての転職でした。
ただ、諸々落とした分は未来への投資だと割り切ることにしています。
まずはその辺の変化をまとめます。
【転職前:前職の大企業】
年収:600~800万くらい
家賃補助:年100万以上
交通費補助:有
退職金:有
福利厚生:確定拠出年金(DC)、ベネフィット・ワン、夏季休暇取得奨励金(数万円)、等々
【転職後:現職のスタートアップ】
年収:500~700万
家賃補助:無
交通費補助:有
退職金:無
福利厚生:週4でお弁当、コーヒー飲み放題
これだけ見るとランクダウン感がすごいですが、、視点を変えると真逆になります。
仕事内容の変化をまとめます。
【転職前:前職の大企業】
職種:営業
顧客:大企業
仕事内容の内訳:前向き仕事30%、横向き仕事50%、後ろ向き仕事20%
(前向き仕事の詳細)
・新規/既存顧客へのフィールドセールス
・協業相手との書類仕事、事務手続き
(横向き仕事の詳細)
・1案件につき4〜5回の決裁申請
・法務/経理との条件調整
・他管理部門との条件調整
・他営業部門との案件調整
・その他経費申請等の雑務
(後ろ向き仕事の詳細)
・社外とのトラブル対応
・社内でのトラブル対応
【転職後:現職のスタートアップ】
職種:カスタマーサクセス
顧客:大企業
仕事内容の内訳:前向き仕事85%、横向き仕事10%、後ろ向き仕事5%
(前向き仕事の詳細)
・新規/既存顧客へのフィールドセールス
・オンボーディングのコンサル
・データ分析&レポーティング
・既存事業における新サービスの企画
・新規事業の立ち上げ準備
(横向き仕事の詳細)
・社内体制の整備
・中途入社者への研修
・その他経費申請等の雑務
(後ろ向き仕事)
・社外とのトラブル対応
ちなみに労働時間はほぼ変わっていません。(むしろ今の方がホワイト)
具体的な仕事内容が書けないので分かりにくいと思いますが、
まとめると、大企業では業務時間の大半を「社内」との調整事に使わなくてはなりませんでした。
また、社外と関わる場面でも書類作業が尽きない感じでした。
転職理由の1つでもあるのですが、
身に付くスキルや知識がとても限定的で、
貴重な若い時間をここで消費して良いのか、、と感じてました。(この辺は次回詳しく書きます)
反対にスタートアップでは非常に本質的な業務に携われており、
再現性の高いビジネススキルが身に付くと感じています。
やはりスタートアップでは短期的な売上と長期的な大成長を同時に求められ、
それでいて少人数なので、
一人一人が経営に対して大きなインパクトを与えなくてはならないからだと考えています。
大企業に所属するメリットも色々とありますが、
スタートアップには上記のような成長機会があるため、個人としての安定性は相当高まると僕は感じています。
また、条件面で二の足を踏んでしまう方へ、
僕が年収をガクッとか落とさざるを得なかったのは、業界も職務内容も完全に未経験だったことが大きな理由です。
そのため分野によっては僕ほど条件を変えずに挑戦することは可能なのではないでしょうか。
次回は転職を決意した経緯やスタートアップというフィールドを選んだ理由について、次々回では大企業出身者から見たスタートアップの世界について、
それぞれ書いていきたいと思います。
以上!